結合水 と 自由水

以下の文章はお肌の結合水と自由水のことが詳しく書かれているのでお借りしました。最後にこれを踏まえて髪の毛の結合水と自由水について述べますので、最後までご覧ください。

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2023.1.20

お肌に含まれる水分には2種類ある。結合水 と 自由水。保湿 の 基礎知識。

潤いのある張りのあるお肌。誰しも憧れます。
お肌、特に角質内にある水分は、潤いと張りだけでなくバリア機能の維持にも関わっています。
補水・保湿が必要なことは十分に理解していると思いますが、それは角質内の水分を十分に満たし維持するのが目的です。

角質内に存在する水分には、「結合水」と「自由水」があります。
「結合水」とは、角質内の脂質やアミノ酸などと分子として結合している水分のことです。
いわゆる角質のラメラ構造に組み込まれた水分のことです。
ラメラ構造とは、液体と固体の中間にある物質を示す液晶状態のことで、角質内で「水-脂質-水-脂質-水…」と規則正しく交互にサンドイッチのような層を成しています。ここに組み込まれた水が結合水です。角質内の脂質には、セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸などが存在します。

結合水にはさらに2種類あって、1次結合水と2次結合水があります。
角質内のアミノ酸や脂質などの角質構成成分と強固に結合した水で、乾燥状態でも揮発しにくい肌内部の水を1次結合水と呼びます。
この1次結合水の周りを囲んで、イオン化した水が幾重にも取り巻いて集まったり結合したりした状態の水を2次結合水と呼びます。これは1次結合水と比べて角質構成成分と緩く結合しており、外部環境（温度や湿度）によって結合が増えたり減ったりします。
これら1次、2次結合水に対して、皮膚の角質構成成分の脂質やアミノ酸と結合せず、自由に動き回れる水を「自由水」と 呼びます。

湿度の低い乾燥した環境では、自由水が真っ先に失われ、つづいて二次結合水が失われやすく、一次結合水は失われにくいといわれます。
外的環境だけでなく、アトピー性皮膚炎におけるバリア機能が低下した状態、元来の乾燥肌や加齢による乾燥肌状態でも、自由水や2次結合水が失われやすくなります。

以上から上手なお肌の補水・保湿のヒントを得ることができます。
いわゆる化粧水は自由水を増やす（補水）ためのものです。また入浴後にお肌がしっとりしているのは、自由水として水分を吸収しているからです。
しかしながらそのままでは自由水は逃げていくので、保湿剤（ヘパリン類似物質、尿素系など）の使用が望まれます。
お肌に保湿剤を塗ることで、自由水の蒸散を防ぎます。
また保湿剤は2次結合水を増やすことが分かっています。ですから自由水の維持だけでなく、角質層内の水分維持にも役に立っているのです。
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＜20/01/2023　札幌市　中央区　皮膚科　宮の森スキンケア診療室＞

」

髪にも同じことが言えてタンパク質と結合したお水が結合水、

自由に髪から出たり入ったりするお水が自由水です。

結合水はタンパク質と絡まったお水なので、100度でも蒸発せず、100度以上の熱を加えても髪内部に留まってくれます。

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